タンダこんにちは!茨木のハシルデザインです!
ホームページの相談をいただいたとき、私たちは最初にデザインの話を実はあまりしません。
どんな事業をしていて、誰に相談してほしくて、これからどうなっていきたいのか。そんなお話をお聞きします。
早く見た目を見たい気持ちもあるかもしれませんが、この順番はなかなか変えられないのです…!
事業のことがちゃんとわかっていないと、その事業を表現するということは不可能だと思っているからです。
じゃあ、ハシルデザインは、聞いた話をどう整理して、文章や構成、デザインに落としていくのか。
実際の制作例を交えてご紹介していきます!
- デザインの正解は、見た目だけを見ても決められない。誰に来てほしいかで変わる
- 聞いた話は、相談する人の言葉に置き換えてから構成やデザインにする
- 制作の途中でも確かめながら、方針を調整していく
いきなりデザインを始めない理由
同じ事務所のサイトでも、事業の段階が変わると合うデザインが変わる、というお話です。




法律事務所XAI様は、開業したころは個人の方からの相談も幅広く受けられていました。親しみやすいイラストを使った最初のサイトは、暮らしの困りごとを気軽に相談できる身近な弁護士というイメージで描きました。
その後、企業向けの仕事が増えてくると、サイトで伝えるべきことは「安心して仕事を任せられること」に変わっていきます。リニューアルでは、最首様の穏やかな人柄は残しながら、専門家としての信頼感と、事務所の柔軟な姿勢が伝わるデザインに見直しました。
イラストを使うのが良いのか悪いのかって話でも、デザインが好みかどうかという話ではないのです。
そこが見えてはじめて、デザインの方向性が見えてきます。



だから私たちは、まず事業の理解から始めて、世界観やデザインを探っていきます。
話を聞くことについて書いた「デザイナーこそクライアントともっと話すべき」も、あわせて読んでもらえると嬉しいです。


サイトを作るときに聞いた話を、どう整理しているのか
お問い合わせをいただいたら、ネットで公開されている情報から事業のことを調べておきます。
ヒアリングの時間には、ネットを見れば分かることは大体頭に入れて臨むことが多いです。調べても分からなかったことを伺います。
ヒアリングの内容はAIの文字起こしとして残し、提案を組み立てるときに読み返します。
記憶だけではあやふやだったり、聞き漏らしていたこともこのときに拾えるので、提案の精度が上がると思っています。



当たり前だと思っていることが、実はその方や企業の特徴がよく出てることが多かったりします。
なぜなら、当たり前だと思えるほど身に染み付いていることだし、それはもう考え方の核と言ってもいいのだと思います。
そうやって、伝えたい人に伝えたいこと、伝えるべきことをどういう順番や見せ方で伝えていくかを考えながら整理して、制作物に落とし込んでいっています。
整理した内容を、文章と構成とデザインへ
伺った話をそのまま並べるだけではサイトになりません。
事業の強みを、相談する人にとっての助かるポイントに置き換えて、知りたい順番に並べ替えて、画面を行き来しながら言葉と見た目を整えていきます。
マロニエ会計事務所様には、公認会計士と税理士の両方の実務経験があります。
資格の肩書をただ並べるのではなく、「相談の窓口を一本にできて、経営の判断から日々の税務までまとめて相談できる」という受け手側のメリットとして伝えました。専門家の強みと、相談する人が感じる値打ち。中身は同じでも、届く言葉に変えていきます。
構成を練るときは、検索結果や同業のサイトもじっくり眺めます。EnRich合同会社様では、すでに強い領域とこれから伸ばしたい領域を分けて、今載せるべき優先順位を決めました。
ちなみに走るデザインでは、デザインを出すときは、トップページの情報の構成と一緒に、実際の画面に近い形でお見せしています。
線と箱だけのワイヤーフレームだと、何のことかわからずに確認になりづらいことが多いからです。
なので、判断しやすい形でお見せするように心がけています。
制作の途中で確かめて、方針を調整する


ヒアリングで方針を決めても、形にしてみて分かることがあります。
溝の口テラス法律事務所様とは、制作の初めの打ち合わせで「法律事務所だからという理由で暗いイメージは使わない」という方向性が最初からありました。
サイトを訪れる方は、すでに困りごとを抱えています。そこでさらに不安をあおる必要はない、未来に明るさを感じてほしいという考えを小川様と共有していました。
イラストのタッチは、何案も出して調整しました。軽く見えすぎても、重すぎても、相談する方の受け取り方が変わってしまいます。
小川様は「こうしたい」「これは違う」をはっきり言葉にしてくださる方でした。こちらからも「それならこうした方が良さそう」「そこまでやると少し違うかもしれない」と返しながら、一緒に詰めていきました。
修正の回数が少ないことよりも、目指しているものを共有できていることのほうが大切だと考えています。
制作の途中では、方向性をひっくり返すというより、言葉やイラストの細部を詰めたり、足りない情報を足したりする作業が続きます。画面になって初めて気づくこともあります。その都度、目指しているものとずれていないか確かめながら進めます。
事業を理解することは、完成したあとにも生きてくる
事業を理解してつくったサイトは、画面を開いた瞬間に「誰に向けた場所なのか」が伝わります。
載っている情報が相談したい人の疑問に答えていて、並ぶ言葉も業界用語ではなく、相談する人にもわかりやすい言葉になるように工夫しています。



もうひとつ、事業の動きに合わせてサイトを育てていける良さがあります。
最初に事業の深いところまで聞いているので、状況が変わったときにも「どこを残して、どこを変えるか」を一緒に判断できます。XAI様のリニューアルも、他のクライアント様で専門ページを増やしてきたことも、事業と一緒に歩んできた結果だと考えています。
ハシルデザインでは事業の方向性をお聞きして、どういう見せ方・伝え方があるか、それぞれどういう特徴があるかを選択しやすいよう整理して、クライアント様といっしょに選んでいっています。
まとめ
事業の話をじっくり聞くのは、一見遠回りかもしれませんが、その事業に合った表現を選ぶために不可欠であり、結果的には最短ルートになると確信しています。
聞いた話をサイトに訪れる方にわかりやすい言葉に置き換えて、構成とデザインに落とし、途中も確かめながら調整していく。私たちの制作は、この順番で進みます。
まだ何をつくりたいか固まっていなくてもお気になさらず。今困っていることや、これからの事業の話をどうぞお聞かせください。ご相談からの進め方は「制作の流れ」にまとめています。




